CSR重要課題
CSR重要課題の特定
さまざまなステークホルダーのニーズに対し、JFEグループの資本をどこにどのように投入すれば、社会に対するマイナスの影響を最小化し、当社グループならではの社会的価値創造の最大化につながるのか。このような観点に立ち、JFEグループが特に重点的に取り組んでいくべきCSR重要課題を特定しました。
特定したJFEグループのCSR重要課題は、以下の表にまとめた5分野・13項目です。
当社グループは、あらゆる事業活動および社会活動において基本となる人権を尊重しながら、公正かつ透明性の高いコーポレートガバナンスを基盤として、これらのCSR重要課題の取り組みを推進していきます。CSR重要課題への取り組みは、「常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。」という企業理念の実践であり、これらを通じてグループの持続的な成長と持続可能な社会の実現への貢献を目指します。
事業活動を通じた「持続可能な開発目標(SDGs)」への貢献

2015年9月に国連サミットで、持続可能な発展のために世界が共有して取り組む17のゴール「持続可能な開発目標(SDGs)」が設定されました。グローバル社会の要請に対し、JFEグループは事業活動を通じた貢献を目指します。
重要課題の特定プロセス
以下の分析に基づき、グループ事業特性も踏まえた「社会からの期待事項」として「CSR関連課題」35項目を網羅的に抽出しました。
- GRI「サステナビリティ・レポーティング・ガイドライン第4版(G4)」
- ISO26000
- 持続可能な開発目標(SDGs)
- ESGに関する外部評価機関調査票
- 従業員満足度調査等の社内資料
- 3事業のベンチマーク調査
35の課題
- 1.コンプライアンスの徹底
- 2.適切な情報開示
- 3.コーポレートガバナンス
- 4.CSRマネジメント
- 5.お客様満足
- 6.サプライチェーンマネジメント
- 7.リスクマネジメント
- 8.資源開発の透明性確保
- 9.税務マネジメント
- 10.財務パフォーマンスの向上
- 11.イノベーション管理
- 12.良質な商品の提供
- 13.情報セキュリティ管理
- 14.環境マネジメント
- 15.環境投資による財務的リターン
- 16.環境配慮型商品の開発と提供
- 17.地球温暖化の防止
- 18.エネルギー効率の向上
- 19.水資源の効率的利用
- 20.大気汚染物質の排出抑制
- 21.資源循環の推進
- 22.生物多様性の保護
- 23.再生可能エネルギーの推進
- 24.化学物質の管理・排出抑制
- 25.労働安全衛生の確保
- 26.ステークホルダー・エンゲージメント
- 27.健全な労使関係
- 28.人権の尊重
- 29.ダイバーシティの推進
- 30.従業員に対する公正な評価・報酬
- 31.人材の確保と育成
- 32.従業員満足の向上
- 33.事業活動を通じた社会への貢献
- 34.社会貢献活動の推進
- 35.ワーク・ライフ・バランスの推進
STEP 1で抽出した35項目について、
① 縦軸:ステークホルダーからの期待度
② 横軸:事業との関連性(社会への影響度)
の両軸から優先順位付けを実施しました。
① については、ステークホルダーの意思決定への影響の大きさを分析し、 ②については、グループ横断の検討会を開催して議論を行い、「5分野・13項目」の課題を特定しました。
[実施日] 2016年11月29日
各事業会社から部長級社員が集まり、日常業務の経験を踏まえつつ、経営の視点から、各事業会社としておよびグループ全体として、抽出した35項目の優先順位付けを議論しました。
特定した、「5分野・13項目」のCSR重要課題について、以下のプロセスで妥当性の確認を行いました。
- 各事業会社での確認・検討
- グループCSR会議※における検討と承認
- ※ メンバー:JFEホールディングス社長(議長)、副社長、執行役員、常勤監査役、事業会社社長等

2016年度に特定した「CSR重要課題」についてレビューを実施し、2017年度にKPIの設定を行いました。
- レビューの実施
- グループCSR会議でのレビュー
- CSR報告書に対する有識者による第三者意見の検討
- KPIの設定
以下のプロセスでKPIを設定し、PDCAを推進- 各事業会社における検討
- グループ環境委員会への原案報告・審議
- グループCSR会議における検討・承認
重要課題に対するKPI
CSR重要課題に対するKPI
-2019年度の実績と2020年度以降に向けた改訂-
2016年度に特定したCSR重要課題に取り組むため、KPIを設定し課題に対してグループ一体となり取り組んでいます。2019年度に引き続き、2020年度も前年度実績の評価を行うとともに、その評価結果やステークホルダーとの意見交換を踏まえ、更なるKPIの見直しを図りました。今後も事業会社の特性を考慮したKPIを設定することで円滑にPDCAを回し、CSRマネジメントを推進していきます。
■ CSR重要課題に対するKPI -2019年度の実績と2020年度以降に向けた改訂-
